「深夜1時」

山路貴澄(以下「ヤマジ」)という男と初めて会ったのは、確か私が渋谷RUBY ROOMのOPEN MICに初めて行った2004年の11月頃だったと思う。
で、お互いのステージの内容に感じるところがあったりして、いつの間にか仲良くなった感じだったと思う。
でも彼がルビーに来ない時期があったり、または私がそうなったりして、すれ違いも多く、いつも会ってるような感じではなく、たま〜にルビーでバッタリ!
という感じ。
でも久しぶりに会っても久しぶりじゃない感じというか、長い期間会っていなくても、ちゃんと心は通じ合ってる(つまりお互いR&Rにゾッコンで、R&Rを神として忠誠を誓うようなハートとハートが繋がっているような)ような関係で、、
とにかく私はヤマジとヤマジの演ってる事が大好きな人間のひとりなのだ。
ステージでのヤマジはまるでハリケーンだ。物凄いエネルギー。
彼はステージに上がると音楽で人を笑わせたり泣かせたり出来る数少ない、というより本当にオリジナルなミュージシャンだと思う。
良い意味で怪しいし、危険人物!
そして、私よりずっと年下だけど色んな意味で尊敬出来るナイスガイだ。

もう何年も前の話だ。
ある夜ルビーでヤマジが「深夜1時」という曲を弾き語りしていた。
ちょっとさわりを聞いただけで、店に居た誰もが黙った。
私はただただ感動して胸を打たれた。
彼にも言った事あるけれど、
THE ROLLING STONESの「NO EXPCTATIONS」みたいな本物のカントリーバラードに聴こえた。
ああいうタイプの曲を日本人が日本語で
見事に演ってるのを私は他に知らない。
何度聴いても胸が締め付けれる。
で、何故か希望も感じられる。
私は演奏後のヤマジに駆け寄って
興奮しながら感想を伝えた。
そして「今度機会があったらあの曲一緒に演りたいよ。ダメかなぁ」と言ったら
ヤマジは一言返事で「演りましょう!
絶対に演りましょう!」と嬉しいお返事を返してくれた。
以来ヤマジと私の「深夜1時計画」は
お互い会う度に「演ろう演ろう!」と盛り上がるものの、残念ながらタイミングがなかった。
お互いどんどん良い意味で音楽活動ざ忙しくなってきたからだ。

そして先日、ヤマジから嬉しいメールが来た。
彼が(正確には彼とダニオ氏が)主催している阿佐ヶ谷MUSWELLでのオープンマイク形式のイベント、「ハッピーマンデーズ」へのお誘いのメールだった。
彼らしい、まっすぐで丁寧で心のこもったお誘いのメールに対する返事は、実はそのメールが来る前から決まっていたのだ。
以前からそのイベントに行きたかったのだけれど、4/7に起きてしまった膝の怪我のせいで、私がギターを人前で弾けるようになったのはつい最近だったから、
行くに行けなかったのです。
あの怪我さえなければ自ら行ってのです。
ヤマジが仕切ってるイベントは最高に決まっているからでふ。

そして2015年 10月26日 月曜日、
つまり今週の月曜にヤマジと私は
ステージ上で遂に、あの素晴らしい名曲「深夜1時」を一緒に演奏した。
凄いエネルギーを自分で感じながら演奏しました。
ヤマジもきっとそうだったと思う。
ノーリハだしぶっつけだしミーティングもなしでの「初の」深夜1時は最高の出来だったと自負しています。

私がどんなに嬉しい(いや嬉しいって言葉なんかで表現出来ない特別な感情だ)気持ちで演奏していたかを言葉で説明するのは不可能だ。
今ここで言える確かな事は2つ。

また「深夜1時」を2人で演ります(やる度にもっともっと良くなっていくだろう)

そして阿佐ヶ谷MUSWELLの「ハッピーマンデーズ」は最高だという事。

新しい出会いやびっくり仰天の爆笑の再会があったり魔法が多々起きた夜。
でも何と言っても「深夜1時」を遂に演奏した魔法の夜なのだ、私にとって。
忘れられない夜だ、2015年の10/26は。

あの夜、ご一緒したミュージシャンの
皆様、お客様、そしてMUSWELLの原マスター、楽しい夜をありがとうございました。
そして山路貴澄殿!
色々どうもありがとう。
心から感謝しています。
近々「あの曲」をまた演ろうね!!